NPO法人 BEPPU PROJECT
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cities on the book
そもそも この通りは 物語の中の一頁であった
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事業名称:レトロ・モダン、アートな町並み展開のための整備事業
事業主:ONSENツーリズム実行委員会
NPO法人 BEPPU PROJECT 共同事業
補助:JTB旅連本部補助金事業

企画・プロデュース:山出淳也
制作チーフ:坂本倫子
テキスト:田島怜子、平田明希
デザイン:森竹俊象、井下 悠
イラスト:阿部浩二

内容:ハード事業としてシンボル的な看板(アートサイン)を設置する。具体的には、旧市街地である南部・中心部地区の大小様々な通りに対する命名と、その地域から掘り起こされた様々な「物語」をテキスト化し、イラストを載せたサイン(看板)を設置するというものである。

この整備事業は、以下のような段階によって進められた。
・ 2005年冬から約半年間、フィールドワークとして町の調査を行った。この調査では町の様々な史実だけではなく、その場所に住む人々の私的な思い出や物語も収集した。
・ この調査をもとに想起される文章とイラストを制作。「絵本」のようにレイアウトした琺瑯看板を52枚制作し、対応する各通りに設置した。48枚設置済。4枚交渉中。
・ 名前のない通りには、住民感情に配慮し、史実から想像できる通り名を命名した。


 一般的な通り名のみ書かれた看板や、従来の史実・歴史を伝えるだけの教科書的な案内板ではなく、この土地が持つ記憶や物語を提示する、小さな絵本のような体裁をもつサインを町に設置することで、別府温泉旧市街地が読む人それぞれ独自の物語を想像する「物語都市」へと展開していく可能性を持つ。つまり、従来では観光資源として機能しなかった老朽化した町そのものや、町の変貌自体が財産となることを示唆する。



看板文章:一部抜粋


国際通りソルパセオ

からころと下駄の音もにぎやかに そぞろ歩く銀座街
呼び込みの声に誘われ 店先をのぞけば 色とりどりの土産が並ぶ
選ぶ子供の歓声が わーんと通りにこだまする



楠湯通り

大きな楠の下には こんこんと湧き出る泉があります
その泉のまわりには いつからか たくさんの花が咲き乱れるようになりました
甘い香りに誘われて ミツバチやちょうちょも集まってきました

ところが やがて秋が過ぎて冬がやってくると どの花もきれいな花びらが散り
みずみずしかった葉もすっかり色あせてしまいました
ミツバチもちょうちょも姿を消し 楠だけが残りました

楠は待っています やがて巡ってくる春に 一羽の小鳥が運んでくる花の種を
そして もう一度ここにたくさんの花が咲き乱れる季節が訪れることを
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by beppuproject | 2007-05-01 05:17 | BEPPU PROJECT 2006